
資格試験の合格までの勉強時間が本当に当てになるのか知りたい。
このような悩みを解決していきます。
- 勉強時間の目安に大きな幅がある4つの理由
- 資格試験合格に勉強時間の目安より大切なこと
資格受験時に気になる「勉強時間」の目安。
具体的な例としては、次のようなものです。
・簿記3級:50~100時間
・簿記2級:200~250時間
・FP2級:150~300時間
・中小企業診断士:1,000~1,200時間
難関資格となると、1,000時間以上の勉強時間が必要になることもザラにあります。
一方、この勉強時間をどこまで信用していいのか疑問に思ったことはありませんか?
・これだけ勉強すれば合格できるの?
・150~300時間と幅が広いのはなぜ?
・本当に合格までこんなに勉強時間が必要?
日々、仕事や家事、育児と忙しい毎日を過ごしている中、少しでも短い時間で資格試験に合格できた方がいいですよね。
それに、勉強時間の目安に振り回されてしまって、勉強に集中できなかったり資格試験の勉強をあきらめてしまったりすることももったいない話です。
結論は、勉強時間の定義がバラバラなので気にしすぎる必要はないということです。



この記事では、勉強時間の目安の考え方について解説していきます。
この記事を読み終えたとき、勉強時間はあくまでも目安の一つであり、そこまで気にする必要がないことが分かるようになりますよ。
本記事の執筆者


勉強時間の目安に大きな幅がある4つの理由





なんでこんなに勉強時間の目安に幅があるの?



ここでは4つの理由を紹介していきます。
なぜ、資格試験の合格までに必要な勉強時間の目安にこんなに幅があるのか?
その理由を解説していきます。
- 人によって知識や経験が異なる
- 人によって勉強時間の定義が異なる
- 人によって暗記/計算科目の得意/不得意がある
- 人によって勉強の進め方が異なる
人によって知識や経験が異なる
受験生のこれまでの知識や経験はさまざま。
そのため、受験する資格は同じだとしても、受験する人の前提条件は大きく違うのです。
たとえば、本業がシステムエンジニアの人が次の試験を受験したらどうでしょうか?
・IT関係の資格試験
・簿記検定試験
IT関係の資格試験は、それほど勉強しなくても日々の知識や経験からサッと合格できる可能性が高そうです。
簿記検定試験は、日々の業務に馴染みがなく一から勉強する必要があるので、かなりの時間がかかりそうです。
このように、同じ資格でも、受験生のバックボーンによって、資格合格までに必要な勉強時間や勉強プロセスは大きく変わってきます。
受験生の前提条件で勉強時間は大きく変わる。
人によって勉強時間の定義が異なる
たとえば、次のような1時間を過ごした場合、両者とも1時間勉強したと言えるでしょうか?
・みっちり集中してインプット。
・ついつい居眠り、、
勉強時間が1時間といっても、その勉強時間をどうやって過ごしたかで勉強の効果や進捗は全然変わってきます。
そのため、単純に勉強時間だけを比べることは意味がないのです。
時間の概念を単純にまとめることはできない。
人によって暗記/計算科目の得意/不得意がある
暗記/計算科目の得意/不得意は、多かれ少なかれ誰にでもあります。
たとえば、高校・大学は理系で数学、物理といった計算科目は大得意だけど、暗記科目は大の苦手といった人がいた場合、次の資格試験を受験する場合を想像してみてください。
・税理士
・社会保険労務士
税理士試験は、相性が良さそうです。
社会保険労務士試験は、暗記中止で細かい数字まで覚える必要があるので、苦戦が予想されます。
得意な科目や勉強は、モチベーション高くサクサク進めていくことができます。
逆に、苦手な科目や勉強は、勉強することそのものがストレスになるし、習得まで時間もかかります。
得意/不得意で勉強時間は大きく変わる。
人によって勉強の進め方に差がある
勉強の進め方ひとつで、勉強時間は大きく変わります。
たとえば、下記のように勉強の進め方が変わるだけで、同じ出題範囲でも勉強時間は大きく変わってきます。
・テキストや問題集は隅から隅までとにかく勉強。
・合格基準や過去問の出題傾向を調べてから優先順位をつけて絞って勉強。
勉強の進め方で勉強時間は大きく変わる。
資格試験の合格に大切なことは勉強時間ではなく合格基準





勉強時間は当てにならないことが分かったけど、何か気にした方がいい基準はあるのかな?



本当に気にすべきは勉強時間の目安ではなく合格基準です。
勉強時間の目安も大切ですが、それよりも合格基準を気にするようにしましょう。
なぜなら、勉強時間の目安をクリアしても合格できる保証はありませんが、合格基準をクリアすれば必ず試験に合格できるからです。
それに、合格基準を意識することで、試験の合格に必要な勉強に集中することができるので、結果として、勉強時間を減らすことができます。
勉強時間の目安は参考程度にサラッと見るに留めて、ぜひ合格基準に注目するようにしてください。
勉強時間の目安より合格基準を気にする。
まとめ:資格試験の合格に必要な勉強時間はあくまでも目安の一つと割り切ろう


今回は、勉強時間の目安に関する考え方についてお話してきました。
本記事の要約
- 勉強時間の目安に大きな幅がある4つの理由
-
- 人によって知識や経験が異なる
- 人によって勉強時間の定義が異なる
- 人によって暗記/計算科目の得意/不得意がある
- 人によって勉強の進め方に差がある
- 資格試験の合格に大切なことは勉強時間の目安ではなく合格基準
資格試験の合格までに必要な勉強時間の目安は気になるものです。
しかし、目安はどこまでいっても目安でしかありません。
絶対的な合格基準は、勉強時間の目安ではなく試験の主催が公表している合格基準です。



勉強時間が目安に満たなくても合格基準がクリアできれば試験に合格できます。
ぜひ、巷の情報に惑わされることなく、合格基準をクリアするための勉強に集中してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。