
中小企業診断士の資格はどのくらいむずかしいの?
このような悩みを解決していきます。
- 1次試験の難易度
- 2次試験の難易度
- 診断士資格ストレート合格の難易度
中小企業診断士資格はビジネスパーソンの間で人気のある資格です。
難易度は「高難度」の試験に位置付けられており、合格のためには厳しい受験競争を勝ち抜く必要があります。
この記事では、中小企業診断士資格の難易度を過去のデータから分析していきます。



中小企業診断士資格の実態を確認していきましょう。
この記事を読み終えたとき、中小企業診断士資格の難易度が分かるようになりますよ。
本記事の執筆者


中小企業診断士1次試験の難易度





1次試験はどれくらいむずかしいの?



合格率はだいたい23%と難関試験です。
1次試験の受験率、合格率をそれぞれ見ていきましょう。
- 1次試験のここ10年間の受験率は70%前後
- 1次試験のここ10年間の合格率は23%前後
1次試験のここ10年間の受験率は70%前後
1次試験のここ10年間の(H23年度~令和2年度)の受験率は以下の通りです。


申込者数(人) | 受験者数(人) | 受験率 | |
平成23年度 | 21,145 | 15,803 | 74.7% |
平成24年度 | 20,210 | 14,981 | 74.1% |
平成25年度 | 20,005 | 14,252 | 71.2% |
平成26年度 | 19,538 | 13,805 | 70.7% |
平成27年度 | 18,361 | 13,186 | 71.8% |
平成28年度 | 19,444 | 13,605 | 70.0% |
平成29年度 | 20,118 | 14,343 | 71.3% |
平成30年度 | 20,116 | 13,773 | 68.5% |
令和元年度 | 21,163 | 14,691 | 69.4% |
令和2年度 | 20,169 | 11,785 | 58.4% |
1次試験は、20,000人前後の受験生が申込み、13,000人~15,000人の受験生が受験しています。
そして、令和2年度を除いたここ9年間の受験率は、だいたい70%前後を推移しています。
言い換えれば、1次試験の受験までたどり着けている人は10人中7人。
残りの3人は受験までたどり着けていないことが分かります。



そもそも勝負の土俵に立つことすらむずかしい試験であることが分かりますね。
1次試験の受験までたどり着けている人は10人中7人。
1次試験のここ10年間の合格率は23%前後
1次試験のここ10年間の(H23年度~令和2年度)の合格率は以下の通りです。


受験者数(人) | 試験合格者数(人) | 試験合格率 | |
平成23年度 | 15,803 | 2,590 | 16.4% |
平成24年度 | 14,981 | 3,519 | 23.5% |
平成25年度 | 14,252 | 3,094 | 21.7% |
平成26年度 | 13,805 | 3,207 | 23.2% |
平成27年度 | 13,186 | 3,426 | 26.0% |
平成28年度 | 13,605 | 2,404 | 17.7% |
平成29年度 | 14,343 | 3,106 | 21.7% |
平成30年度 | 13,773 | 3,236 | 23.5% |
令和元年度 | 14,691 | 4,444 | 30.2% |
令和2年度 | 11,785 | 5,005 | 42.5% |
1次試験は、令和2年度を除いて13,000~15,000人が受験し、3,000人前後の受験生が合格しています。
平成23年度、平成28年度のように合格率が20%を下回った年度、令和2年度のように合格率が40%を上回った年度もありますが、
・令和2年度を除いたここ9年間の平均合格率は22.7%。
・令和2年度を含めたここ10年間の平均合格率は24.6%
と、だいたい23%前後を推移しています。
言い換えれば、1次試験には10人中2.3人しか合格できないということ。
本試験にたどり着くことさえ大変なのに、本試験に合格することもとても大変な試験であることが分かります。



1次試験と言えども大変厳しい試験です。
1次試験に合格できる人は10人中2.3人。
中小企業診断士2次試験の難易度





2次試験はどれくらいむずかしいの?



合格率はだいたい19%と狭き門です。
2次試験のここ10年間の(H23年度~令和元年度)の合格率は以下の通りです。


受験者数(人) | 試験合格者数(人) | 試験合格率 | |
平成23年度 | 4,003 | 790 | 19.7% |
平成24年度 | 4,878 | 1,220 | 25.0% |
平成25年度 | 4,907 | 910 | 18.5% |
平成26年度 | 4,885 | 1,185 | 24.3% |
平成27年度 | 4,941 | 944 | 19.1% |
平成28年度 | 4,394 | 842 | 19.2% |
平成29年度 | 4,279 | 828 | 19.4% |
平成30年度 | 4,812 | 905 | 18.8% |
令和元年度 | 5,954 | 1,091 | 18.3% |
令和2年度 | 6,388 | 1,175 | 18.4% |
2次試験は、5,000人前後が受験し、1,000人前後の受験生が合格しています。
平成24年度、平成26年度のように合格率が24%~25%まで上がった年度もありましたが、ここ10年間の合格率は、だいたい19%前後を推移しています。
言い換えれば、2次試験には10人中1.9人しか合格できないということ。
1次試験合格も厳しいのに、2次試験に合格することも相当厳しい試験であることが分かります。



2次試験は1次試験を突破してきた強者同士の争いになるので、さらに厳しい試験ともいえます。
2次試験に合格できる人は10人中1.9人。
中小企業診断士資格のストレート合格率は4%





1次試験、2次試験をストレートで合格できる確率はどのくらい?



合格率はだいたい4%と極めて狭き門です。
1次試験、2次試験の平均合格率を
・1次試験の平均合格率・・23%
・2次試験の平均合格率・・19%
とした場合、23%×19%=4%と、診断士資格のストレート合格率は4%ということになります。
「受験者100人に対し4人しか合格できない」ということになり、ストレート合格は極めて狭き門であることが分かります。
中小企業診断士資格をストレート合格できる確率は4%。
中小企業診断士に合格するために必要な勉強時間は?





どのくらい勉強しないといけないのかな?



一般的には1,000時間必要と言われています。
中小企業診断士の資格に合格するためには、1次試験と2次試験を合わせて一般的には1,000時間必要と言われています。
単純に365日で割ると、1日2.7時間もの勉強時間になります。
もちろん、これまでの業務・学業経験によって人それぞれ勉強時間は変わってきますが、膨大な量の勉強時間を確保する必要があります。
中小企業診断士資格の勉強時間は1,000時間が一つの目安。
中小企業診断士資格に合格するために必要なことは?





こんな難しい試験、合格できるのかな、、



合格に直結した勉強を効率よく進めていくことがキーです。
診断士資格は1次試験、2次試験ともに難易度の高い試験です。
さらに、日々、仕事や家事、育児、学業に忙しい中で1,000時間もの勉強時間を捻出するのはとても大変なことです。
そのため、診断士試験に合格するためには、限られた時間の中で効率的な勉強を進めていくことが重要になってきます。
具体的には、単純に勉強量だけを増やすのではなく、1次試験、2次試験ともに診断士試験に合格するための勉強をすることです。
合格のために必要な戦略と考え方を身につけた上で、効率的な勉強を進めていけば、上述した合格率に関係なく大きく合格に近づくことができます。
診断士資格の合格に必要な勉強に集中することが合格への近道。
まとめ:中小企業診断士資格は効率的な勉強を心がけよう


今回は、中小企業診断士試験の難易度についてお話してきました。
本記事の要約
データから見ると厳しい試験であることは分かりますが、あくまでもデータはデータ。最終的には合格に必要な力を身につけることが大切です。



合格率は参考程度。合格に向けた勉強に集中しましょう。
診断士資格の勉強を効率よく進めていくための戦略や考え方は、1次試験、2次試験ともに違ってくるので、それぞれの試験のコツや特徴を捉えた勉強を進めていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。