
2次試験の解答で何を書いたらいいのか悩む、、毎回、解答の書き方がバラバラで安定しない。
このような悩みを解決していきます。
- 診断士2次試験の解答構成の大原則
- このような解答構成とすべき理由
- 解答構成で注意したいこと
解答の書き方が決まっていないと、毎回解答の品質が安定しない、時間が足りなくなる、といった問題が出てきます。
しかし、あらかじめ解答に書く内容が決まっていれば、これらの問題は解決できます。
2次試験の解答は、以下の2ステップで作成していくことが大原則です。
- 与件文の内容で書く。
- 与件文で足りない内容は1次試験の知識で書く。
この記事では、2次試験の解答構成の大原則を解説していきます。



この大原則を外した解答は絶対に合格できないので注意してくださいね。
この記事を読み終えたとき、2次試験解答の解答構成に悩まなくなり、どんな事例が出てきても安定した解答が書けるようになりますよ。
本記事の執筆者


中小企業診断士2次試験の解答構成の2大原則【結論】





2次試験の解答の書き方を知りたい。



「与件文の内容」「1次試験の知識」の2ステップで解答を作成していくことが大原則です。
診断士2次試験の解答は、以下の2ステップで作成していくことが大原則です。
与件文の内容を抽出して書く。
与件文に書かれていないことは1次試験の知識から書く。
これを外した解答は、どれだけ素晴らしい内容でも絶対評価されないので注意してください。
2次試験全事例の必須の共通事項。
中小企業診断士2次試験の解答は与件文に忠実に【大原則①】





与件文から抽出する理由は?



当社の現状や社長の思いに沿った解答を作成するためです。
2次試験の解答は、与件文の内容を書くことが最重要です。
なぜなら、与件文には当社の現状や社長の思いが書かれているからです。
主な内容。
・沿革
・業績
・組織概要
・人員構成
・市場動向
・競合動向
・当社の強み
・当社の弱み
・社長の思い
診断士が社長に提案するとき、当社の経営改善や業績向上に資するものでなければ意味がありません。
当社に貢献できる提案をするためには、世の常識や一般論、教科書の内容ではなく、当社の状況や事情に沿っている必要があります。
また、社長の思いに合わない提案を続けても、採用される可能性は限りなく低いです。
そのため、当社の状況や社長の思いに沿った提案をすることが何より大切なのです。



与件文の内容を解答に盛り込むことは、きちんと当社や社長のことを理解した提案をしている証拠になるのです。


当社の状況や社長の思いが書かれたものが与件文。
中小企業診断士2次試験の解答は与件文の次に1次試験の知識【大原則②】





与件文の内容を書いても解答制限の文字数を埋めきれない場合はどうしたらいいのかな?



診断士1次試験で学んだ知識をフル活用です。
与件文に書かれていない内容は1次試験の知識で補足しましょう。
与件文にすべてが書かれていない理由は、社長自身がすべての答えを知っているわけではないからです。
主な理由
・社長自身も悩んでいる。
・将来構想はあるも不安。
・市場/競合動向が捉えにくい。
社長も万能ではないので、社長自身が気づいていない問題や課題もあるはず。
だからこそ、社長は診断士に対し、当社の業績向上、経営改善を実現するための提案を求めてきているのです。
百戦錬磨の社長に提案するときは相当の知識は必要だし、診断士によって知識レベルがバラバラでは品質の面からも良くないでしょう。
そこで、診断士として一定の知識を身につけるための場が1次試験なのです。
診断士1次試験の定義



1次試験で学ぶ知識は、診断士が社長とやり取りするために必要な基礎知識であることが明確に書かれていますね。
だからこそ、与件文に書かれていないこと/分からないことは、1次試験の知識をベースに解答していくことが必要です。
2次試験では、1次試験の知識をベースにした解答作成が必要。
2次試験の解答作成で絶対注意したいこと





解答作成で気をつけた方がいいことってある?



与件文に書いていないことや自分の体験談は絶対NGです。
解答作成の2ステップの裏返しですが、自分の経験や知識に基づいた解答作成は絶対NGです。
順に解説していきます。
与件文から読み取れないことはNG
世の中の常套手段や他社で上手くいった戦略も、与件文から読み取れない場合は絶対NGです。
当社の業績向上や経営改善に貢献することが大前提のため、いくら優れたものでも、当社に当てはまらない場合は意味がないからです。
そのためには、当社の状況にとことん寄り添った提案が何より重要。
すなわち、与件文に忠実に解答を作成することが必要なのです。



世の中の常識や体験談を当社に無理やり当てはめるのではなく、当社の状況に最適な提案をすることが重要です。
1次試験で学ぶ知識以外はNG
1次試験の知識以外の活用はNGです。
たとえば、以下のような内容は解答に書かないように注意です。
・トレンドの経営戦略。
・自分自身の過去の経験。
・最新テクノロジーの活用。
診断士2次試験では、1次試験で学んだことをベースに解答作成していくことが大前提です。
1次試験で学んでいないことは、どれだけ解答に盛り込んでも採点されないので注意しましょう。



重要なことは中小企業診断士試験のルールに則った解答作成です。オリジナルの解答作成ではありません。
まとめ:中小企業診断士2次試験の解答は解答構成の大原則にしたがって書こう


今回は、診断士2次試験の解答構成の大原則についてお話してきました。
本記事の要約
- ・診断士2次試験の解答は次の2STEPで書く
-
- 与件文
- 1次試験の知識
- ・診断士2次試験の解答では自分の経験や知識は書かない
2次試験の解答は「与件文に忠実」「1次試験の知識の活用」が不可欠です。
これを満たさない解答はどれだけ書いても採点されないので気をつけてくださいね。



解答構成を決めておくことで、どんな問題が出題されても解答構成の軸がブレなくなり、解答作成に迷わなくなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。