
2次試験では修飾語や接続詞を使って解答を作成すべきか知りたい。
このような悩みを解決していきます。
- 修飾語や接続詞がいらない3つの理由
- 修飾語や接続詞の有無を踏まえた文章例
- ビジネスシーンから考える修飾語や接続詞の存在
ついつい文章を整えるために使いがちな修飾語や接続詞。
しかし、中小企業診断士2次試験の解答でムダな修飾語や接続詞は不要です。
できるだけ修飾語や接続詞は使わずに、ムダを省いた簡潔な文章で書くようにしましょう。
本記事では、2次試験の解答は修飾語や接続詞は省いて書くべき理由を解説していきます。



本記事は、これまで200名超の2次試験受験生の論文添削を行ってきた僕自身の経験談に基づいています。
この記事を読み終えたとき、必要なキーワードだけを含めたスッキリした解答が書けるコツが分かり、採点官にもあなたの思いがしっかり伝わるようになりますよ。
本記事の執筆者


中小企業診断士2次試験の解答で修飾語や接続詞がいらない理由





なんで修飾語や接続詞は使わない方がいいの?



順に解説していきますね。
修飾語は、ほかの文節を詳しく説明する文節。
接続詞は、ある文章とほかの文章をつなげる役割を果たす文節ですね。
2次試験の解答作成で修飾語や接続詞が不要な理由は3点あります。
- 修飾語や接続詞は採点されない
- 文字数がもったいない
- 文章が冗長になる
それぞれ解説していきますね。
修飾語や接続詞は採点されない
修飾語や接続詞は一切採点されません。
なぜなら、社長が聞きたいのは修飾語や接続詞ではなくて、当社の業績向上や経営改善に資する提案内容だからです。



あなたが社長の立場になって考えてみたら、修飾語や接続詞よりも当社に役立つことを聞きたいと思いますよね。
文章は修飾語や接続詞がなくても、きちんと文脈がつながっていればOK。
修飾語や接続詞で文字数を使う分、ほかのキーワードで文字数を使うようにしましょう。
社長が聞きたいことは何かを考える。
文字数がもったいない
修飾語や接続詞を使えば、その分、文字数がカウントされます。
一般的に修飾語、接続詞ともに3~5文字くらいのものが多いですね。
修飾語の例
・とても→3文字
・ものすごく→5文字
接続詞の例
・しかし→3文字
・だから→3文字
・ところで→4文字
3~5文字あればキーワードを1つ書けます。
修飾語や接続詞は、採点されないどころか、ほかの加点機会を逃してしまうことにもなるので要注意です。



2次試験では文字数制限があるので一言一句がとても貴重です。重要なキーワードだけを解答に盛り込みましょう。
文字数を大切にする。
文章が冗長になる
修飾語や接続詞が多い文章は、冗長になりがちです。
なぜなら、本当に伝えたいことが修飾語や接続詞の中に隠れてしまって、何が言いたいのか分からなくなってしまうからです。
言いたいことだけスパッと伝えた方が相手にもストレートに伝わるし、採点官に意図が伝わりやすくなります。
解答には端的に書きたいことだけ書くようにしましょう。
冗長な文章は不要。
中小企業診断士2次試験の解答で修飾語や接続詞の有無を踏まえた実例





実際の解答内容を確認したい。



具体例を紹介しますね。
解答イメージを膨らませるため、修飾語や接続詞の有無を踏まえた解答例を確認してみましょう。
ここでは、修飾語や接続詞を「含めない文章」と「含めた文章」をそれぞれ示します。
修飾語や接続詞を含めない文章


修飾語や接続詞を含めた文章


赤字・太字・下線で書いてある箇所が修飾語や接続詞を表している部分です。
具体的には以下の部分ですね。
- 修飾語
・大幅な
・更なる
- 接続詞
・そして
・さらに
そして、修飾語や接続詞を使った文章では、以下のキーワードが省かれています。
・2行目の「蓄積」
・4行目の「一体感の醸成」
仮に、上記の文言が本解答のキーワードであった場合、それぞれ加点を落としていることになります。



具体的には、各2点とすれば計4点を落としていることになるのです。
もちろん修飾語や接続詞を含めた文章でも意味は通じているのですが、加点キーワードを逃してまで使う必要があるのかということですね。
修飾語や接続詞がなくても文脈は変わらず意味が通じるのであれば、加点キーワードを狙った方が2次試験合格という目標を達成するためには有効と言えるでしょう。
修飾語や接続詞を多く含めると失うものが大きい。
修飾語や接続詞を実際のビジネスシーンで考えてみる





そうはいっても、少しくらい修飾語や接続詞があった方が文章が読みやすくなる気がするけど、、



実際のビジネスシーンを思い浮かべてみれば一発です。
実際のビジネスシーンで利用する提案書や、セミナーのプレゼン場面を思い浮かべてみてください。
提案書に接続詞がたくさん入っている文章って回りくどくて、文章だけが長くなっている印象を受けませんか?
実際の会話をしていても「えー」とか「あー」といった言葉を続ける人の会話って聞きにくいですよね。
僕たちがビジネスの場面で知りたいのは、実際の提案書やセミナーの中身であって、ムダな言葉や会話ではないと思います。
2次試験もまったく同じ。
採点官(=社長)が知りたいのは、受験生(=診断士の提案内容であってムダな言葉や会話ではありません。



2次試験はコンサル現場を紙上に置き換えた試験なので、ビジネスシーンで起きていることはそのまま紙上に反映すべきですね。
相手に伝えたいこと、理解してもらいたいことを端的に伝えるようにしましょう。
2次試験の解答は端的に書く。
まとめ:中小企業診断士2次試験の解答は修飾語や接続詞を使わずにまとめよう


今回は、2次試験の解答で修飾語や接続詞を使わない理由についてお話してきました。
本記事の要約
- ・2次試験の解答で修飾語や接続詞は使わない
- ・修飾語や接続詞は使わない3つの理由
-
- 修飾語や接続詞は採点されない
- 文字数がもったいない
- 文章が冗長になる
文章の書き方ひとつで採点官に対する印象は変わります。
また、2次試験では文字数制限があるので、記述できる解答の量が限られています。
だからこそ、解答の文字一つ一つは大切にしたいし、重要なキーワードのみを盛り込むべきです。



解答の優先順位を考えると修飾語や接続詞は後になります。
ほかの解法テクニックを含めた2次試験の最短合格に向けた基本的な戦略や考え方を知りたい人はこちらのページを参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。